WEB+DB PRESS Vol.96を読んだ感想を書きます。
といっても、その中で特集されていた内容を紹介するかたちで今回は紹介します。
その内容ははやぶさ2の話です。
WEBやDBとなにが関係するんだと言う話ですが、宇宙空間という特殊な空間にある通信機器とどのように通信を行うのかという点で、齟齬がない通信を行うための技術は地球での通信に通じるものもあります。
とくに、地球上とはことなり宇宙空間は通信を妨害する要素がたくさんあります。おそらくその中で大きな要因としてあげられるのは距離と放射線だと思います。
・距離
地球上ではほとんど考慮する必要がありませんが、宇宙空間では通信に数分数十分以上かかることが当たり前という状態で通信を届けることが求められます。
通信機器が手元にある状態でも機器の不調などで通信ができないこともある中でそもそも相手の姿が全く見えない状態で正しくデータを送信することの難しさというのは想像を絶するものだろう。
また、長時間通信ができていないときは探査機自身が対応を行うなどの考慮があることがわかります。
COP-1によるコマンドの再送制御など
・放射線
宇宙空間特有の問題です。地上でも半導体に影響を与えることもあるので、そうしたものが当たり前に飛び交っている空間を航行する探査機にとって過酷な環境だろう。とくに電気信号への影響は制御処理自体に影響を与えてしまうために、チェックロジックには注意を払っているのであろうと思います。
探査機に使用されているものなので普段から使用しているものなので、一般的ではないかもしれませんが特殊環境を考慮したフレームワークやデータ処理など参考になったり、別の製品への理解が深まるかと思います。
CPUの冗長化により演算の不整合が発生しないようにする工夫(ことらはかぐやの設計ですが)
他にもレビューの話やスマホアプリの話もありますので読むと新しい発見があるかと思います。