バーニングオーシャンを見たので感想を書きます。下のリンクは楽天ショップで売られていたポスターです。

ここからはネタバレを含みますのでご注意ください。

[あらすじ]

物語は事故後の証言を行う音声で始まります。

本映画は2010年のアメリカメキシコ湾の石油採掘処理施設で発生した、大規模火災および原油流出事故を題材にしています。

場所はディープウォーターホライズン。海上に浮かぶ大規模な船から長いパイプを海底に伸ばし石油を採掘する施設です。該当の施設では油田から原油を採掘するための掘削を行い、採掘化が可能かどうかを行うテストを実施していました。

ただし、テストに関して当初想定の予定から40日以上工期が遅れていた。

そんなの中で、稼働を急ぐために最終テストを2回行う。1回目の値は本来あるべきではない数値を計測、2回目は本来計測されるべき値であった。

2回目の数値が問題ないということで、原油を含む泥の排出を行い始める。

その中で崩壊が始まる・・・

 

[感想]

・安全に対する確認は大切

上記の1回目の計測された数値の理由を、確認も行わす仮説を信じて先に進み事故を引き起こした。こうした点でも安全確認とは数値確認ではなく、事象確認であるべきであることを感じさせられました。

・故障の放置は問題

映画の中では、事故の原因としてはテストの結果も確認せずおこなったことが事故の原因として描かれています。ただしそれだけではない原因もあるように感じまいした。映画の序盤で、ディープウォーターホライズン自体に様々な問題があることが描かれています。様々な機器に問題や障害が発生しているためテスト結果をあまり確かめなかったのではないかと感じました。

正直大げさな表現だとは思うのですが、全体の1割の機器に不具合がある状態という表現がありました。

昔読んだチェルノブイリ原発事故の本でも障害を障害と判断せず放置していたという状態だったと書いてあったように思います。

エラーの検知されている値が本来の異常なのか、計測不具合なのかを明確に確認することを疎かにするようになってきます。特に、大規模で複雑に絡まり合うシステムでは、計測値の異常は最初はなくても継続して使用していると、不備というものはどうしても発生してきます。

特に物理的な温度や圧力を計測する機器は、特に外部からの影響によって不具合が発生する場合もある。

そうしたものの整備が重要であると感じました。

 

映像表現は人災とはいえ夜に起きた内容なので、かなり暗い表現が多いですが緊迫した状態が伝わってきます。人的被害は規模からすると少ない(それでも11名の死者を出してしまっている)がそれ以降に発生した原油流出による影響がとてつもなく大きくなった事故となりました。

これは、未来に同じ事故を行いように記憶にとどめておくべき事故だと感じました。

 


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