過去最大の勢力で関東に上陸した台風19号。生まれて始めて避難所に行きました。
その際に感じたことをまとめました。(個人的なものなので緊急時は自治体の方針に従うのがいいです。)
1)事前準備
1.1)食料確保
今回危険な台風と言いながら直前で食料を確保する人が多いように感じた。スーパーやコンビニも含めておにぎりなどがなくなっていた。
ただし、その前の日は普通に食料を買うことができた。災害の種類にもよるが、台風単発であれば長くても2日程度で通過しきるので3日先まで持つ食料であれば大丈夫だと思いました。
菓子パンなどの消費期限を今回よく見て買いましたが、2日から3日の消費期限なので今回の場合10日の夜に買えば、13日まで持つものが買うことができる。
もちろん長期化することが想定される災害の場合(梅雨や秋雨など)は、カップ麺などは重要だと思います。ただし電気やガスが使えない場合も考えられるので、普段とは違う形で食べないといけないことは覚悟しておく必要があると思います。
やはり、慣れた食べ物のほうが体調的にも気分的にも安心できました。短期間の想定であれば、普段食べない2週間以上もつ食べ物より普段食べる3日程度もつ物でも良いと思いました。
1.2)避難先の確認
今回では私の住んでいる場所では上陸の12時間前ぐらいから、自治体の施設から避難所の開設がされていました。普段行かない場所もあるのでルートの確認が必要です。特に普段の状態ではないので、安全なルートの確認が必要です。
家の近くの場合、最短ルートとは別のルートで行きました。理由は道路の一部にアンダーパスの道路を通らないと行けないので危険だと判断しました。
また、ルートとは別に周辺市区町村の避難所も確認したほうがいいかもしれません。住んでいる場所が隣の市区町村と接している場所の場合、自分の住んでいる市区町村ではなく隣の市区町村の避難所の方が近い場合があります。(私の場合、住んでいる市区町村の避難所と隣の市区町村の避難所はほぼ同じ距離でしたが、住んでいる市区町村の施設は川に近づくことになるので、隣の市区町村の避難所に行きました。)
2)避難の判断
迷うぐらいなら行こう。風や雨が強い時と弱い時のムラがあるが、だんだん強くなるのがわかっているので、迷うぐらいなら行こう。
今回避難所に行って感じたことだが、人が少ない状態で行ったほうが自分の場所の確保がしやすい。携帯電話の充電などを呼びかけられたが、スマートフォンは結構電池を使う。情報収集のためにも電池を100%にしておくことが必要なので、避難所の建物で電源の確保が結構重要だと思いました。特に避難所は大きなホールなどで場所を確保する。そのため面積に対して電源の数が相対的に少なくなる。
また、物資も最初に行けば確実に確保できる。あとから来て、マットがない毛布がないと言ってもどうにもならない。
避難所への移動は、ギリギリに逃げるために行くのと余裕をもって拠点を確保するためにいくのとでは状況が変わってくる。
3)避難先の決定
今回だけかもしれないが、あとから開設された避難所のほうが先にうまっていた。その差は何かと考えると確認しなくても避難所になっているところには人が集まるということだと思う。
私が行ったのは市の施設の支所でしたが、市役所や学校は先にうまりました。避難所→学校というのがなんとなく考えることが多いのでその影響もあるのかと思いました。
結局最後までうまることはありませんでした。
4)避難所で気づいた今回の失敗
4.1)意外に暇
突然の大災害であれば異なるが、予測された災害からの避難であれば準備すればそこまで危険は無い。ただし、あくまで避難所は普段の用途と異なる施設に避難するので場所以外はほぼ無いと考えたほうがいい。ハザードマップで浸水想定の無い鉄筋コンクリートの建物に避難できれば、今回の場合は安全がある程度確保できたと考えられる。
なので、あとは危険が去ること待つだけなので施設の人や周りの避難してきている人に迷惑のかからないようにする必要がある。
本とかゲームを持ち込んだほうが周りに迷惑がかからない。(当たり前だが、スマホのゲームは携帯電話の電池を使うので駄目)
また、今回関東や東海地方は深夜には雨があがったので深夜に帰る人がいた。確かに雨雲は過ぎ去ったが、暴風域を抜けていない状況で深夜のよく見えない環境で変えるのは危険だと感じました。帰っている人の特徴としては、子供がいる人または比較的若い人であったように思います。何もなくて移動できると思ったからだと思うけれども個人的にはやめたほうがいいと思いました。
4.2)食べ物は無いと考えたほうがいい
水と乾パンがあったが、食べ慣れていない食べ物はあまりよろしくない。特に乾パンは慣れないので満足できるかというとはそんなことはないと思われます。1.1)で確保した食料はここで生きてきます。
4.3)音は自然の音より人の音の方が気になる
雨風の音は建物に入ってしまえば、あまり気にならない。体育館などの大きなホールであれば雨の音が反響することもあるだろうが、今回は鉄筋コンクリートの建物の場合は、窓に当たる雨の音ぐらい。建物がしっかりして空洞が小さければ音の反響も少ない。
それよりも気になるのは、人の話し声のほう。
特に慣れない場所にきて、不安な人はとにかく周りの人に話しかけまくる。特に普段から周囲とよく話をする老人は特に。当人は気にしているつもりだろうが、聴力が衰えているので声が大きくなる。
外からの音が遮断されても、中で話されるとその音は減衰されない。
それ自身は、不安を緩和するために必要なのでそれを批判はできないかなと思うので安全が確保できていてあとはおとなしく待つだけであれば、ヘッドホンなどで周囲の音を少なくするなどを対策で行う必要があると思います。今回これができていなかった。
まとめるとこんな感じ。
・事前準備→長期化しないなら食べ慣れたパンなど数日もつ食べ物を確保する
・避難タイミング→迷ったら避難所にいく
・避難所→学校より市区町村の施設のほうが空いている場合もある
・避難→周りに迷惑をかけない時間つぶしが必要。人の音を気にならないようにヘッドホンなどを準備する