自粛で自宅での勤務など家にいることが多くなっている人も多いかと思います。
そんな時に楽しむものとして動画配信サイトを利用している人も多いと思います。
さて、4月の後半に公開された作品で攻殻機動隊SAC_2045を見たので感想を書きます。
ネタバレを含むのでご注意を
Netfrixへのリンクはこちら (攻殻機動隊SAC_2045))
ひとまず概要ですが、攻殻機動隊SAC SSSの後の話になります。SACのシリーズが大体そうなのですが、始まりにメンバーがみんな揃っていることが少なく今回は少佐とトグサ・課長が別れた状態で始まります。
さて前作と大きく違うのは完全3Dアニメーションになっている点です。(あとでこれに関する感想を書きます)
シナリオについて
全体が12話で前半がアメリカを、後半は日本での話になっています。世界事情としては世界同時デフォルトがおき大混乱の世界となっています。アメリカも有名都市もめちゃくちゃになっているのが描かれています。
日本はある程度体裁を保っていますが、前作までは近未来の発展した感じでしたが今作は後退期の日本と言った雰囲気が強いです。SSSでは少子化が描かれていましたが、今作では高齢者で溢れた銀行、デノミと通貨変更が行われた経済の混乱などが描かれています。
今回の敵としては、ポストヒューマンと呼ばれる人たちです。義体の性能を超越した処理能力を持った人類みたいな感じですね。戦闘では銃を打つ前に動きを予測して避け(ワンピースの見聞色の覇気みたいな感じ)、サイバー戦では少佐たちを上回る性能をもつ。
個人的には近未来の世界観が好きだったので、この変更はちょっとどうかなと思います。また、内戦が起きているようなアメリカの状況で、NSCが体裁を保ちすぎているような気がしました。日本も近未来のような要素が消えて今の日本に近いような気がしました。
新キャラ…
新キャラとしては二人登場します。アメリカで登場したスタンダード(通常オモシロ)と日本で登場した江崎プリンです。
スタンダードは少佐率いる傭兵チームに加入した傭兵です。少佐たちの戦闘にギリギリついて行っているのは軽い言動が目立つとはいえ、有能な人材だったんだろうなと思います。
江崎プリンは日本編から九課に参加した技術スタッフです。なんとなくなし崩し的に九課の中心メンバーになっているような気がするメンバーです。リアクションが大きなバトーさん大好き人間です。なんかリアクションが大袈裟すぎる感じや技術的に拙い部分がよく描かれているのに最終的に攻撃を受けたりしないので、なんか最後の方に裏切りそうな気がして仕方がありませんでした。
個人的にはスタンダードさんもう少し出て欲しかったなと思います。またプリンはまだ敵になるのではないかと疑っています。
3Dアニメーションへの挑戦
正直これは失敗だったと思います。中心メンバーは少しはマシでしたが、基本的に再現ビデオの3Dアニメーションみたいな感じです。最後に誰かが作った3Dシミュレーションで少佐たちが最後に敵を倒すみたいな夢落ちに近い終わり方があれば、少しは評価が上がるのではないかと思えるほどです。
また、これまでの攻殻機動隊のアニメは基本1話完結でその中の要素がつながっていき、最終的に大きな事件につながるパターンが多かったのですが、今回は一つの出来事が複数の話に渡ったりしていて展開の遅さも間延びしている感じもありました。
ネットフリックス限定公開なので、テレビの1クールという区切りがないことでこのようになったのではないかという感じもあります。
これから
気になるのは以下の点です。
・最終話のトグサ君が敵に落ちた感じなので、展開は気になります。
・これまでの映像から大きく変わってもいいので映像をなんとかして欲しい